古道禅師

肥前佐賀の龍津寺の五代住持に古道が就任しています。彼は小祇林庵の観掌尼の長兄ではないかと推定しています。
その理由は二つあります。その一つは古道が黄檗山万福寺の蔵主に就任した時、売茶翁は古道に一首を贈っていることです(「売茶翁偈語」参照)。もう一つは上述のように売茶翁が古道に古銅風炉を贈っていることです。このことから龍津寺に深く関わっている売茶翁と大潮が古道を龍津寺五代住持に要請したと思われます。