四頭茶会1

四月二十日は建仁寺の開祖栄西禅師の誕生日です。

この日は例年栄西禅師ご生誕慶讃法会として、栄西禅師の誕生を祝い、法要、禅院の茶礼が催されます。これが四頭茶会です。

栄西禅師は、建久二年(1191)に臨済宗の印可を受け、中国より帰国しました。そして禅宗と喫茶をひろめました。

栄西禅師は在宋中に茶の効用、作法を研究し、茶種を持ち帰りました。そして「喫茶養生記」を著し茶の普及につとめ、日本の茶祖と崇敬されています。

禅宗僧侶が集団生活をするための規則で「清規(しんぎ)」というものがあります。「清規」の中には「茶礼」など茶についての儀式が多く記載されています。

四頭茶会は「方丈斎」という儀式の一部で、本来は食事作法に続き行われるものです。現在は茶会の部分だけが行われています。

建仁寺では来山された公家、大名などを接待する際にこの作法が用いられ、現在のような茶会になったのは戦後になってからとのことです。

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